11月27日付のベトナム紙ベトナムプラス電子版などによると、同国のベトナム商工会議所(VCCI)ホーチミン支部と在ホーチミン韓国総領事館は27日、ホーチミンで、「ベトナムと韓国の二国間自由貿易協定(FTA)」をテーマとするセミナーを開催した。
セミナーでは、ベトナムと韓国の関係は質・量ともに拡大しており、昨年の二国間貿易額は83億ドルを超えたこと、韓国企業による投資は鉄鋼、都市開発、ホテルなどの分野においてベトナムが主要な投資先となっていることなどが説明された。
また、ASEAN‐韓国自由貿易協定(AKFTA)は、投資、貿易、サービスの分野で大きな成果を上げているが、ベトナムと韓国は世界経済の環境の変化や経済規模に合わせて関係を高めていくことが必要となっており、両国は経済交流を拡大するため、FTA交渉を推進し、包括的なFTA協定調印を目指す努力をしなければならないなどの発表があった。
専門家からはFTA協定に関する概要説明もあり、多くの品目が税の減免の対象となっており、ベトナムと韓国の経済協力をより強化するのに役立つであろうことや、企業の経済協力推進に貢献するだろうとの説明が行われた。
韓国からの対ベトナム投資は、製造業や鉱業の分野が中心となっているが、特に最近は製造業が急増している。また、韓国からベトナムへの輸出は電子集積回路、携帯電話機、機械類などが主流で、ベトナムからの輸入は農産物、水産物、石油、石炭などが多いという。